フウさんの群れ(群れ1)のメス3頭。フウさんが母親でフニー、ディディエは姉妹なので見た目がとっても似ているため、個体識別にはかなり苦労します。
まずは写真で比較。
左からフウ、フニー、ディディエです。
顔の特徴として、目の色が濃く、額の模様が真ん中で割れていて、耳が横向きで、鼻の根元が二又に・・・
なんて言ってたら3頭ともそれに当てはまったりする💧
まあ、血のつながりがあるので似てるのは当たり前ですので、この3頭の違いをさらに深堀りしていこうと思います。
まずはこの3頭の顔をクローズアップします。
左からフウ、フニー、ディディエ。
まずは額(赤丸)の部分を比較。一番右のディディエが一番割れてます。白い部分が一番広いのが彼女の特徴。フニーはこの部分は小さめです。
今度は鼻の根元(紫丸)の比較。
実はディディエは二股ではありません。きれいな二又なのはフニー、フウは右側の方がよりとんがりが長い。
ただ、これは実際に写真とって比較をしないとわからないですね💧
動物園で実際に見たところで判断はムズカシイので、あとは体の特徴、行動で比較します。
フウさんはしっぽが短いです。
通常、ワオキツネザルのしっぽの先っぽは黒ですが、フウさんは白。
これは恐らく生活していて切れてしまったのでしょう。ワオちゃん結構こういう個体います。群れ1ではオスも含めてフウさんだけ短いので、これは個体識別しやすいと思います。
ディディエちゃんはメス群の中で唯一ワイヤーをこうやって綱渡りします。
これをやるのは彼女とオスのディエゴくんだけ。
オス、メスの見分け方は・・・まあ、臭腺の大きさの違いなどもありますが、下腹部を見て頂ければわかると思います💧
これらを踏まえまして、今度は一緒に写っている画像で比較。
左下がフニー、右上がディディエ。
部分的な比較より、こうやって見るとディディエちゃんの方がシャープな顔立ち、フニーちゃんの方が柔らかい印象があります。
こちらは手前がディディエ、奥がフウです。
どっちかというとこの2頭の方が似ている。この写真ではわかりづらいけど、実はディディエちゃんの方が小顔だったりします。なので顔と耳の大きさのバランスで比較するとディディエは耳が大きく見えます。
あと、番外編として・・・
フニーちゃん(左)とディエゴくん(右)が本当にそっくり。
個人的には最初同一個体だと思ってたら、ある日下腹部の形状が違うことに気が付きました・・・
ディエゴくんはオスなので、下腹部にしっかりしたものがついています💧
この2頭についてはそこで判断するしかないですね。個体識別泣かせでございます。
そんな感じで、今回は個体識別がかなり苦労するフウさん群れの母娘(+1)を紹介いたしました。
個体識別挑戦される皆様へのお助けになればうれしいです。