名前:テンテン
生年月日:不明
性別:オス
出生地:羽村市動物公園
所属:群れ1
目の色が他の個体と比べて薄い黄色だし、特徴のある顔立ち。体つきも他の個体とちょっと違う。遠目で見ても群れの中で比較的わかりやすい個体です。
それは所属しているフウさんの群れ(群れ1)の中で唯一、他園出身という事もあるのでしょうか。
特にしっぽが太くてふさふさ。他の個体と比べて先っぽが太い。そして、その先っぽの黒い部分が少なめです。
しっぽはオスの重要アイテム、繁殖時期の自己アピールツールなので、ここがしっかりしているのは、オスとしてはかなりポイント高いんじゃないでしょうか。
テンテンくんはオスの中では決して強い個体ではないようです。
しかしながら、群れのアルファメスのフウさん(左)と相性が良いようで、長い間良き伴侶として過ごしています。
現在繁殖は行われてない上野のワオちゃんたちですが、現在でも2頭一緒にいる姿をよく見かけます。
ディディエちゃん(右)とフウさん(中)とつり橋の上でまったり。
ディディエちゃんはフウさんの仔なので、テンテンくんは彼女の父親である可能性大。そうなると、親子水入らずって感じですね。
ワオキツネザルは繁殖時期には複数のオスと交尾するため、実際はDNAを調べないとわかりませんが。
上野のワオキツネザルは現在の「アイアイの森」に移動した時に、羽村市動物公園から2頭のオスが来園しています。その1頭がテンテンのようです。
フウさんが繁殖のお相手として「よその遺伝子」を持つテンテンくんを伴侶に選ぶわけが何だかわかるきがします。本能ってすごいな。
(2021年10月更新)